先日、近くの酒蔵めぐりをしてきました。と言っても下戸なので、お目当ては酒ではなく、酒粕です。
新酒を搾るこの時期の酒粕は種類が豊富なだけでなく、そこには元気な酵母がたくさん含まれています。パン種を起こすには持って来いというわけです。
酒粕と冷ごはんと水を空き瓶に入れると翌日にはプツプツ発酵し始めます。瓶に耳を寄せると、何やら語りかけてくれているみたいで愛しさを覚えます。
数日から一週間程度。完熟した酒粕酵母は花のようなバニラのような甘やかな芳香を放つようになります。酒臭さは微塵もなく、それはそれは良い香りです。
こうして起こした酵母と強力粉、水、塩、砂糖を合わせて捏ね、ゆっくりと時間をかけて発酵させてから焼き上げます。このパンをスライスし、さらに酒粕、チーズ、黒胡椒を乗せてトーストして食べるととても美味しいのですが、普通のバゲットでも十分堪能できるので、是非お試しください。
パンはほんの一例で、酒粕はいろいろな食し方ができる、身近で味わい深い発酵食品です。
今年は発酵食品をメインにみんなでつくって、食べて、楽しむ集いを定期的に開いて行こうと思っています。
食べること以外にも、家庭から出る天ぷら油などの廃油で、食器洗いやお掃除に使う石けんづくりをしたり、自然散策なども楽しみたいと思っていますので、どうぞお気軽にお問合せ、ご参加くださいね。楽しい時間をシェアできたら嬉しいです。
第一回は2/24(水) 自宅にて。酒粕をメインにした発酵食品のお料理ワークショップです。すでに満員となっておりますが、キャンセル待ち対応も行っていますので、ホームページのお問い合わせフォームやフェイスブックなどを通じてご連絡いただければと思います。