手当~サロンでの夢あれこれ。

サロンをオープンさせていただいて一年一ヶ月が過ぎました。オープン当時はサロンを開店させることに精一杯で、これからどういうサロンにして行きたいのか、お客様に喜んでいただくというのはどういうことなのか。大切なビジョンが曖昧でした。週五日、フルタイムで勤めに出ていたこともあり、なんとなく地に足がついていないような感覚があったようにも思います。ここしばらく静かな時を過ごすなかで、自分のしたいことやさせていただきたいことを考えました。施術を通してお客様のお肌の悩みに答える、結果を出すということはもちろんですが、それだけではない何か。お客様のお肌やお身体に触れさせていただくと、その方が頑張って生きておられる証しを感じます。首筋の張りであったり、肩甲骨の硬さであったり、頭皮の強張りであったり、足の痛みであったり、食いしばりの凝りであったりと、それは人それぞれ、実に様々です。冷えや不定愁訴、未病の状態を抱えておられる方もいらっしゃいます。

「手当」という言葉があります。ハンドパワーとか、手からは気が出ているという方もいらっゃいますが、わたしは手当というのは「母」の手の優しさだと感じます。幼い日、擦りむいたり、お腹が痛かったり、咳き込んだりした時に、母やあるいは母的存在の人が擦ったり、包み込んだり、撫でたりしてくれた手。寝かしつけてもらった時の、とんとんという手。手にはそういうほっとする優しさが宿っていると感じます。お客様に触れさせていただく時、自分の手ががどうかそのような手でありますように。お客様のお身体の声に耳を傾けられる手でありますように。束の間、お客様が気持ちを緩め、ほっとされますように。

そして手では届かないことへ。より積極的なアプローチとして、将来アーク光線治療器を取り入れたいと思っています。今野華都子先生のサロンで導入されている光線治療器ですが、自然治癒力や免疫力を高める、ホルモンバランスを整えるなど様々な作用があります。美だけではなく、健康と癒しのお手伝いのできるサロンを目指して「手当」の心を基本に取り組んで参ります。

そして庭で育てた薔薇と看板犬でお客様をお迎えし、日本蜜蜂の養蜂を楽しみながら手作り発酵食品などを味わっていただいたり、また共に作って行ける場となって行けたらなあと思っています。